国際社会の安定と発展を目指して
JCIE(公益財団法人 日本国際交流センター)は、⺠間レベルでの政策対話と国際協力を推進する公益法人です。
国際社会の安定と発展には、政府による外交のみならず、様々な民間アクターによる国を超えた相互理解や協力が不可欠という信念のもと、民間外交のフロントランナーとして、世界と日本をつなぎ国内外の諸課題解決に貢献しています。「人間の安全保障」の視座のもと、外交・安全保障、民主主義の擁護、グローバルヘルス(国際保健)、グローバルな人の移動、女性のエンパワメントなど、多角的なテーマで国際交流や政策対話・政策提言活動を行っています。
創立の理念
国境を越えた対話のカタリスト
(触媒)となれ
創立者
山本正(1936-2012)
JCIEの創立者の山本正は、33歳の若さで日本国際交流センターを設立しました。学生時代の米国への留学で、公民権運動とケネディ大統領の誕生を目の当たりにし、リベラリズムの洗礼を受けた山本は、帰国後、当時若手財界人のホープで国際親善活動に尽力していた小坂徳三郎氏(信越化学社⻑)のもとで日米の財界人の交流を開始します。
小坂氏の政界転出を機に、1970年に日本国際交流センターを設立、以来、日本における⺠間の国際交流のパイオニアとして、下田会議、日米議員交流、三極委員会など、戦後日本の国際化を進める数々の知的交流プログラムをコーディネートし、日本の国際的役割の確立に尽力しました。
対話による相互理解と信頼関係の醸成こそが日本と世界の発展に不可欠であり、そのために国境や分野を超えた“人と人”をつなぐカタリスト(触媒)となる、という山本の信条は、設立50年を超えた現在でもJCIEのプログラムの根幹をなしています。
ビジョン・コアバリュー・
ミッション
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Vision
ビジョン
国際社会の平和と持続的・包摂的な発展
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Core Values
コアバリュー
非営利、独立、不偏不党の立場を堅持する
人の尊厳、自由、人権、及び多様性を尊重する
誠実、公正である
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Mission
ミッション
包摂的で回復力のある社会の実現に寄与する
日本外交の政策理念である「人間の安全保障」の視座を尊重し、多様な脅威から人々の生存、生活、尊厳が守られる包摂的でレジリエントな(回復力がある)社会の実現に寄与する。
また、国際的な連帯を通じてグローバルな課題解決に日本がより積極的に国際的役割を果たせるよう環境を醸成し、国内外での発信力を高める。多様なセクターと知のカタリストである
一つの専門分野にとどまらない総合的な英知を結集し、イノベーションを促すためのカタリスト(触媒)となり、また、政・官・産・学・市民社会の多様なセクターのリーダーと次世代を担う若手の参画による官民連携のカタリストともなる。
閉塞した日本社会を変革する担い手となる
地球的な視野によるJCIE事業に日本のポリシーメーカー(政治家、省庁関係者など政策決定者)の参画を求めることで、国内の課題解決に貢献し、閉塞した日本社会を変革する担い手となる。
事業紹介
定期的な政策対話
三極委員会や二国間での対話など、民間レベルの政策対話プラットフォームを運営し、政策決定者や有識者による定期的な政策対話を実施しています。
政治、経済からグローバル課題まで、その時々の国際情勢に応じた喫緊のテーマを分野横断的に扱い、⺠間レベルの恒常的な対話のチャンネルと人的ネットワークを維持し、政策形成に寄与します。
グローバル課題への取り組み
生命や地球に関わる脅威が相互に連鎖する危機となり、国境を越え国際社会全体の協力が求められる課題が山積しています。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた努力が改めて求められています。JCIEは、価値観の相違や分断と対立を乗り越え対話を可能にしうる「人間の安全保障」の視座を重視して、国際的な連帯を通じて以下の4つのグローバル課題に取り組みます。
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民主主義の擁護
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グローバルヘルス
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グローバルな
人の移動 -
女性の
エンパワメント
政治家のエンゲージメント
世界の安定と平和な未来のためには、国の政治リーダー同士が友好と理解を深めることが重要です。JCIEは50年以上にわたり、日米間の政治家の交流プログラムを実施しています。
また、JCIEのすべての事業において、政策対話や各種委員会に政治家の主体的な参画を求め、⺠間の知見を交えた政策議論を進めることで、より質の高い政策形成に寄与しています。