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日本国際交流センター(JCIE)では、(特活)青少年自立援助センターとコンソーシアムを組み、2025年度より「外国ルーツ支援における地域的・分野的ひろがり応援事業」(休眠預金等活用事業)を実施しています。本事業は、日本に暮らす外国ルーツの方々の急増、ニーズの多様化の状況等を踏まえつつ、彼らの社会経済的自立が促進され、日本社会において一人ひとりの持つ能力を十分に発揮することができる未来の実現を目指し、共生社会の基盤の整備に必要な支援の受け皿の拡大を進めるものです。
昨今、外国にルーツを持つ方々の増加に伴い、支援ニーズは多様化・複雑化しているにもかかわらず、移民・外国人受入れ政策の不在により支援が自治体やボランティア任せとなっています。
また、支援の地域格差、支援者の高齢化や担い手不足、資金、ガバナンスなどの活動基盤の脆弱さとともに、支援対象者の貧困、障害福祉、出産・育児などの課題に対応しきれていないのが現状です。
本事業では、日本に暮らす外国ルーツの方々の急増、背景の多様化と、地域・分野におけるセーフティーネット機能強化の必要性を踏まえ、①外国ルーツ支援経験のある中・小規模団体における組織基盤強化及び事業改善のフレームワークの整備、一定の資金を活用した支援の質・量の改善、②他分野の専門性を有する団体による自団体の強みを活かしつつ、外国ルーツ支援への参画を通じて、社会課題に取り組む外国ルーツ支援の担い手育成に取り組みます。
本事業を通じて活動支援を受けた外国ルーツ支援団体が、団体の組織・事業運営基盤が整い、自団体の強みや、改善点、新たに取り入れたいスキル・ノウハウを生かした事業計画のもと、休眠預金活用事業等の資金を効果的に活用することを目指します。それにより、各団体が受益者の拡大を図ると共に、外国ルーツ支援の必要性や当事者のニーズ、支援によるインパクト等を効果的に発信できるようになるなどの、安定した活動体制を確立していくことを目標としています。
2025年度の公募に基づき、本事業に採択された8つの団体(支援対象団体)に対して、以下の5点に重点を置いて活動支援を行います。
①組織・事業運営にかかわる基盤の整備・強化
②社会的インパクト評価を活用した事業・活動の成果や社会課題の構造の可視化
③受益者のニーズ、環境変化を踏まえた事業の質・量の改善
④社会課題や活動の様子やその成果・価値の発信にかかわる広報力の強化
⑤分野・地域を超えたつながりの強化
支援対象団体(支援内容についてはこちら)
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