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発行
The National Bureau of Asian Research (NBR Special Report #52)
著者
トマス・B・ファーゴ、山口昇、佐橋亮、古賀慶、アリソン・スザルウィンスキー
出版年月・形式
2015年6月30日、データ版のみ (PDF形式)
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概要
アジアでは大規模な自然災害が多発している。大規模自然災害は、人間の安全保障にとって大きな脅威になると同時に、国家の統治能力や経済発展に負の影響を及ぼし、地域の安定にとっても大きな脅威となる。JCIEでは、全米アジア研究所(NBR)との共催で2年間にわたり「日米同盟と災害救援」に関する研究プロジェクトを実施し(助成:笹川平和財団、国際交流基金日米センター)、ワシントン、シンガポール、東京で開催した、日米、アジア諸国の政府当局、軍、国際機関、NGO、学界の約80名の識者との対話を踏まえ、本書をまとめた。
本書では、高い災害対応能力を有する日本と米国が、日米同盟の下で、より効果的にアジアにおける人道支援・災害救援(HA/DR)活動を展開するための戦略について検討し、両国がHA/DR活動を両国共通の安全保障戦略の重要な柱として位置づけ、両国の多様なアクターの参画を得ながら、財政的制約、被災国の主権、そして国際政治への影響に十分配慮しながら、「レジリエンス(復元力)」、「レスポンス(対応能力)」、「リカバリー(回復力)」を高める「戦略的支援」を推進することを提案している。
*本書は、"Preparing for Future Disasters: Strategic Assistance and the U.S.-Japan Alliance"の要旨を日本語訳したものである。
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