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イベント・公募情報

日本国際交流センター(JCIE)では、「第4回アジア健康長寿イノベーション賞」の大賞受賞者の来日にあわせて、公開イベント「アジアの高齢化の最前線:アジア健康長寿イノベーション賞(HAPI)訪日視察プログラム成果報告会」を開催いたします。
日本は世界で最も高齢化が進んだ国ですが、他のアジアの国々でもこれまでにない速さで高齢化が進んでいます。誰もが健康で活動的な高齢期を過ごすことができる「健康長寿社会」の実現は、もはやアジア各国共通の課題となっています。
登壇するスピーカーにご紹介いただくのは、JCIEが東アジア・アセアン経済研究センター (ERIA)と共催する「アジア健康長寿イノベーション賞」で大賞に輝いた事業で、タイ、フィリピンの地域コミュニティ、そして瀬戸内海の離島において、高齢者の健康と自立した暮らしを支える革新的な取り組みとして注目を集めています。当日は、現地で実践されている活動や工夫、そこから見えてきた課題や可能性についてお話しいただきます。
高齢化や地域づくり、ヘルスケア、国際協力などにご関心のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。アジアの現場の知恵や実践から、これからの社会のあり方をともに考える機会となれば幸いです。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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アジアの高齢化の最前線:アジア健康長寿イノベーション賞(HAPI)訪日視察プログラム成果報告会 |
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公益財団法人 日本国際交流センター (JCIE) |
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2026年3月13日(金) 午後1:30~3:00(会場参加の場合、午後1:00開場) |
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ビジョンセンター虎ノ門 溜池山王601会議室 (東京都港区赤坂1-1-12明産溜池ビル6F)アクセス |
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ハイブリッド (会場参加またはオンライン参加) ※オンライン参加登録をいただいた方に追って参加URLをご連絡いたします。 |
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英語・日本語(同時通訳あり) |
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こちらのフォームよりお申し込みください。 ※お申込みは2026年3月12日(木)17:00で締め切らせていただきます。 |
三橋康之 東アジア・アセアン経済研究センター (ERIA) シニア・ポリシー・フェロー
阿部桃子 (公財)日本国際交流センター プログラム・オフィサー
深澤裕之、エドレン・ラニージョ、ナッティー・スリー
モデレーター:リエム・グエン 東アジア・アセアン経済研究センター (ERIA) プログラム・マネージャー
テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞 「まちを再生する訪問看護」
「Nurse and Craft」は、瀬戸内海に浮かぶ高齢化率約70%の大崎下島を「未来の日本の縮図」と位置づけ、地域発の予防・伴走型ヘルスケア事業「STARTWELL」を展開している。STARTWELLは、訪問看護ステーションを基盤に、①定期的な健康チェックと個別アセスメント、②IoT機器を活用したバイタルデータの遠隔モニタリング、③看護師や専門職によるオンライン/対面での健康相談、④運動・栄養・生活習慣改善プログラムの提供、⑤地域内外の医療・介護資源とのコーディネートまでを一体で実施。疾病の早期発見・重症化予防に加え、社会参加や就労的活動も視野に入れ、「よりよく生きる」ための具体的な行動変容を支援する。人口減少が進む過疎地において、医療・介護インフラの整備とデータに基づく予防モデルを同時に実装した点は先進的であり、STARTWELLは、住民の健康寿命延伸と地域の持続可能性を両立させる、超高齢社会日本の実装モデルとして注目されている。
コミュニティ部門 大賞受賞 「ゴー・バイク・プロジェクト」
フィリピン・ルソン島の農村地帯にあるブガロン市で始まった「ゴー・バイク・プロジェクト」は、若きユース・ボランティアグループ「ゴー・バイカー」たちが担う、高齢者の健康支援と防災を一体で進める注目の地域モデル。簡易検査機器や救急キットを積んだ改造自転車で高齢者宅を巡回し、血圧や血糖値を測定・記録。異常があれば医療専門職につなぎ、必要に応じて医薬品も届ける。慢性疾患を抱える高齢者が多い農村部で、重症化予防に貢献している。さらに台風常襲地帯という特性から、避難支援や防災活動にも力を入れ、平時の見守りを災害時の迅速対応へとつなげている。2019年開始、2024年までに2,113人を養成し、約200台で41コミュニティ・4万人超を支援。若者育成と地域レジリエンス強化を同時に実現する取り組みとして広がりを見せている。
自立支援部門 大賞受賞 「デジタル時代における高齢者の職業スキルを育成するプログラム」
チェンマイ大学生涯教育学部は、高齢者の収入向上を目指す多世代型起業家育成エコシステム「MEDEE」を立ち上げた。高齢者にやさしいデジタル・リテラシーや職業スキル、心身の健康に関する講座を体系化し、オンラインビジネスなど新規事業の立ち上げを基礎から実践まで支援する取り組み。本プロジェクトは、SDGs目標4「質の高い教育」に呼応し、タイ国家研究評議会の支援も受ける大学の戦略的事業の一環。高齢者が参加しやすいよう、対面講座と、国内で広く利用されているLINEアプリを活用したオンライン学習を組み合わせ、全国展開を進めている。運営には高齢者自身も参画。1,000人超の認定トレーナーの多くが高齢者で、ノルディック・ウォーキングや金融詐欺対策などの講座企画にも主体的に関わる。学ぶ側から教える側へ――高齢者の可能性を広げる新たな教育モデルとして注目されている。
プログラム参加者の略歴についてはこちらをご覧ください。
現在第5回アジア健康長寿イノベーション賞の応募を受け付けています(2026年5月15日締め切り)。応募方法などの詳細はこちら(HAPI公式サイト)をご覧ください。
「アジア健康長寿イノベーション賞」 (Healthy Aging Prize for Asian Innovation) は、日本政府によるアジア健康構想の一環として、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA、本部ジャカルタ)および日本国際交流センター(JCIE) が2020年に創設した国際賞で、健康長寿の達成、高齢者ケアの向上に資する取り組みをアジア各国から募集し表彰するものです。
日本はアジアにおいて一早く長寿化を達成し、現在では世界で最も高齢化が進んだ国となりました。一方で、他のアジアの国々は長寿化がこれまでにない速さで進んでいます。この流れの中で、誰もが健康で活動的な高齢期を過ごすことができるように、早い段階から社会の制度や人々の意識を変えていくことは各国共通の課題となっています。「アジア健康長寿イノベーション賞」は、(1) ケアとウェルビーイング、(2)社会参加 、(3)生活環境 の3分野で、高齢化による様々な課題の解決となる革新的なプログラム、サービス、製品、政策を募集・表彰することにより、アジア地域内で優れた知見を共有、その実際の応用を後押し、この地域の共通課題である急速な高齢化に共に対応していくことを目的としています。
アジア健康長寿イノベーション賞創設の背景やこれまでの実績についてはこちらをご覧ください。
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