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「保健医療におけるアフリカ・日本 コモン・ビジョン」の発表

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≪保健医療におけるアフリカと日本の相互利益を実現する新たなパートナーシップを提言≫

2025年8月21日(木)に、公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)とアフリカ連合開発庁 (AUDA-NEPAD)が共催する、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)テーマ別イベント「保健医療におけるアフリカ・日本 コモン・ビジョン: 健康安全保障と持続可能な成長を共創する」(Africa-Japan Common Vision on Health: Co-creating Health Security and Sustainable Growth)において、アフリカと日本の官民関係者が共有できる「コモン・ビジョン」を提示するためのプロジェクトで取りまとめた政策提言を発表します。

提言本文と要旨

背景

昨今の地政学的な情勢変化や、政府開発援助の大幅な削減に直面する中、アフリカ諸国は、感染症・非感染性疾患や気候変動、脆弱な保健体制などの課題を抱えつつも、アフリカ連合の「アジェンダ2063」に沿って、民間セクターの更なる参画を通じて自立性を高めるための取組を加速させています。去る8月5日にはガーナのアクラで健康を改善する国際的な取り組みにおけるアフリカのリーダーシップの強化と健康に対する主権の実現を目指した首脳会議が開催されました(注)。新型コロナの経験を経て、健康安全保障の確保には国際協力が不可欠であることが明らかになりましたが、加えて、日本には、技術と研究力を活かした国際連携を活用し、人口動態の変化に対応しつつ、研究開発や保健医療産業などを含む保健医療セクターのさらなる変革が求められています。このような中、包摂的で持続可能な保健体制を共に構築する新たなアフリカ・日本パートナーシップへの機運が高まっています。

本提言は、強靭で公平かつ持続可能な保健システムを通じて、2030年以降を見据えた、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と持続可能な開発目標(SDGs)の達成を推進するための戦略的パートナーシップを提示するものです。TICADでの長年にわたるアフリカと日本の協力関係を基盤に、相互学習・技術連携を通じて両地域の強みを融合し、保健医療がそれぞれの地域における人間の安全保障と繁栄の礎となるだけでなく、グローバル公共財として共有される未来を共に築き上げることを目指します。

 

(注)ガーナ共和国大統領府ウェブサイト
STATEMENT: African Health Sovereignty in A Reimagined Global Health Governance Architecture: A Co‑creation Summit under the leadership of His Excellency John Dramani Mahama, President of the Republic of Ghana (2025年8月3日)
Mahama Challenges African Leaders: Health is Economic Engine, Not Drain (2025年8月5日)

提言の概要

■基本原則
・ 相互尊重と公平なパートナーシップ
・ 長期的なコミットメントと相互信頼
・ 共創と責任の共有
・ 相互学習と成長
・ 包摂的で責任あるガバナンス

■「コモン・ビジョン」達成のためのアクション
アフリカと日本は、相互の繁栄を目指し、次のような未来志向の施策に「共創」を通じて取り組むべきです。さらに、アフリカの政策枠組みを踏まえ、「アフリカ健康構想」を基盤とした対話プラットフォームを制度化し、TICADを通じた定期的なモニタリングにより、本ビジョンの実現に向けた協力を進めることを提案します。

(1) 持続可能な保健財政と資源動員の強化
(2) 保健データシステム強化や、検査・診断技術に関する能力強化
(3) 個別疾病対策の縦割りを超え、デジタル化された一次医療と予防医療の推進
(4) 研究と製品開発における共創の加速
(5) パンデミックの予防・備え・対応(PPPR)と保健システムの強靭性を高めるための地域システムの強化

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