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「アジア健康長寿イノベーション賞」 (Healthy Aging Prize for Asian Innovation) は、日本政府によるアジア健康構想の一環として、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA、本部ジャカルタ)および日本国際交流センター(JCIE) が2020年に創設した国際賞で、健康長寿の達成、高齢者ケアの向上に資する取り組みをアジア各国から募集し表彰するものです。
日本はアジアにおいて一早く長寿化を達成し、現在では世界で最も高齢化が進んだ国となりました。一方で、他のアジアの国々は長寿化がこれまでにない速さで進んでいます。この流れの中で、誰もが健康で活動的な高齢期を過ごすことができるように、早い段階から社会の制度や人々の意識を変えていくことは各国共通の課題となっています。「アジア健康長寿イノベーション賞」は、テクノロジー&イノベーション、コミュニティ、自立支援の3分野で、高齢化による様々な課題の解決となる革新的なプログラム、サービス、製品、政策を募集・表彰することにより、アジア地域内で優れた知見を共有、その実際の応用を後押し、この地域の共通課題である急速な高齢化に共に対応していくことを目的としています。
2022年2月~5月にかけて公募し、日本を含むアジア9か国・地域から応募をいただきました。
国際選考で選出された大賞・準大賞や日本国内の優秀事例についてはこちらをご覧ください。
2021年1月~3月にかけて公募し、日本を含むアジア10か国・地域から応募をいただきました。
国際選考で選出された大賞・準大賞や日本国内の優秀事例についてはこちらをご覧ください。
2020年1月~3月にかけて公募し、日本を含むアジア12か国・地域から134件の応募をいただきました。
国際選考で選出された大賞・奨励賞や日本国内の優秀事例についてはこちらをご覧ください。
JCIEでは、日本の高齢者支援の政策・制度、
本賞が創設された背景には、アジアにおける人口高齢化が非常に速いスピードで進展していることが挙げられます。現在の東アジアと東南アジアの 65 歳以上高齢者人口は約 2.7億人ですが、2050年には5.7億人と2倍以上になると推計されています*。65歳以上の高齢者の人口割合が7%を超えた社会を「高齢化社会」(aging society) 、14%を超えた社会を「高齢社会」(aged society) と呼びますが、欧米では高齢化社会から高齢社会に変わるまで何世代もかかったのに対し、日本は24年、アジアの多くの国では、日本と同程度か、より短い期間で高齢社会に移行すると予想されています。
アジアでは、かつての日本のように複数の世代が一緒に暮らし、家族が年老いた親の世話をする社会規範が色濃く残っています。しかしその一方で、多くの国で経済発展と産業構造の変化、都市部への人の移動や単身世帯の増加などにより、家族の中での高齢者ケアの担い手が減ってきているのも現状です。ケアを家族だけのものとせず、公的サービスに加え、コミュニティの仕組みの整備や民間事業の取り組みを活用することで、どのような人も予防、医療や介護のサービスにアクセスできるようにすることが求められています。健康な高齢者を増やすことで高齢者の経済的・社会的な自立を促し、経済的にも社会的にも活力ある健康長寿社会を構築することは、今後のアジアの持続可能な成長にとり重要課題となっています。
* United Nations, Department of Economic and Social Affairs, Population Division, World Population Prospects: The 2019 Revision, Key Findings and Advance Tables (2019).
詳細は以下をご覧ください。
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