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第31回日韓フォーラムが、2023年8月30日から9月1日にかけて韓国・ソウルにて開催されました。日韓フォーラムは、1993年に細川護煕総理大臣と金泳三大統領との日韓首脳会談に基づき設置された民間レベルの政策協議のためのフォーラムで、Korea Foundationが韓国側事務局を、日本国際交流センター(JCIE)が日本側事務局を務めています。日米間の民間レベルの会議である「下田会議」をモデルとして、未来志向の日韓関係の在り方を検討するために、両国のオピニオン・リーダーの参加のもと、政治、経済、文化など幅広い分野にわたり両国の交流の推進を図っており、1993年以来、毎年開催されています。
今回のフォーラムは、岸田総理大臣と尹大統領によるシャトル外交が再開し、日韓関係の劇的な改善が期待される中で、打ち解けた雰囲気の中、開催されました。「日韓両国の国内政治状況と日韓関係への含意」、「急変する国際情勢と日韓関係」、「経済安保と日韓協力の展望」、「総合討論:日韓関係の正常化と民間交流のための提言」の各セッションにおいて、率直かつ具体的な提案を盛り込んだ議論を行い、2025年日韓国交正常化60周年に向けた更なる取り組みの強化、日韓間の歴史に対する記憶と追悼のための共同の努力、日米韓協力の制度化と日中韓首脳会談の早期開催、ルールに基づいた国際秩序を維持するための日韓協力の多角化、科学技術分野での日韓協力や人物交流の拡大、次世代交流のための日韓版エラスムス・プログラムの設立などの点で一定の合意が形成されました。これらの合意点とともに、日韓国交正常化60周年を迎える2025年に日韓両政府が新たな「日韓パートナーシップ共同宣言」を締結する事や2030釜山EXPOに対する日本政府の支持および2025大阪-関西EXPOとの共同プラットフォームの設置を提言した「第31回日韓フォーラム:ソウル共同声明」が、全参加者の同意を得て、採択されました。同声明は、9月1日に開かれた記者会見の場で日韓のメディアに向けて発表されました。
日韓両国の大学・大学院生などによる第9回日韓ジュニアフォーラムは、2023年8月21日に両国から18名が参加し、ソウル市内で開催れました。「私たちが描く未来:持続可能な日韓関係と今後の日韓間の共通課題」をテーマに議論を行い、両国の代表者が、その成果を8月31日、日韓フォーラムの席上で発表しました。
2016年に、日韓関係に顕著な貢献をした個人・団体を顕彰する目的で創設された「日韓フォーラム賞」の第8回授賞式が2023年8月31日に行われました。長年に亘り、日韓フォーラムの韓国側代表幹事として、日韓友好と日韓フォーラムの発展に多大な貢献をした趙錫来 曉星グループ名誉会長が受賞者となり、子息である趙顯俊 暁星グループ会長に代理授与されました。
「日韓版エラスムス」で次世代の交流を 日韓・韓日フォーラムが声明 朝日新聞デジタル2023年9月1日
日韓フォーラムが声明 「新たなパートナーシップ共同宣言を」 毎日新聞2023年9月2日
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