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日本国際交流センター(JCIE)は、2023年5月22日に今年度第一回目となる「外国人材の受入れに関する円卓会議」を衆議院第二議員会館内の会議室で行い、今回、新たに座長となったJCIE理事長 狩野功を含め、23名のメンバーが参加しました。今回の円卓会議は、政府の有識者会議から、現行の技能実習制度を廃止して人材確保及び人材育成を目的とする新たな制度の創設を求める中間報告書が提出されたこと、また熟練技能者として(在留期間の更新に上限がなく)家族帯同が認められる「特定技能2号」の対象を現在の2分野から新たに9分野を追加する方針が伝えられたことにより、「定住拡大へ―外国人受入れの新たな課題と展望」をテーマとして議論を行いました。
会議では冒頭に齋藤健 法務大臣より、技能実習制度及び特定技能制度の見直しに係る検討状況について説明いただきました。大臣は、スピーチの中で、円卓会議による提言「アフターコロナ時代に向けての外国人受入れ政策のあり方―「選ばれる国」への新提言―」について言及し、「選ばれる国」になることの重要性を強調されました。その後の大臣と円卓会議メンバーとの質疑応答では技能実習制度、特定技能制度についての質問のほか、入国規制の緩和後に家族、子どもを含む在留外国人が急増し、その対応に苦慮している状況、また入国手続の複雑さ等から日本が選ばれる国ではなくなりつつあるなどの意見が出されました。
その後、JCIE執行理事 毛受がこれまでの円卓会議の提言と政府の政策変化の関係性について発表し、さらに今後の円卓会議、JCIEの取り組むべき課題について問題提起を行いました。その後の意見交換では、参加者全員が発言し、日本の将来を見据えた受け入れ態勢のあり方等を巡って活発な議論が交わされました。
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