民主主義の未来：超党派国会議員団 インドネシア訪問・対話プログラム

日本国際交流センター（JCIE）の「民主主義の未来プロジェクト」は、2024年7月22日（月）から25日（木）まで、中谷元・元総理大臣補佐官（国際人権担当）を団長とする超党派国会議員と専門家による、インドネシア訪問・対話プログラムを実施しました。世界第４位の人口を有するインドネシアは、インド太平洋地域における日本の重要な戦略的パートナーであり、ASEANの盟主でもあります。今回の訪問は、日本の外交政策の重要な側面として民主的ガバナンスへの支援を高めるための取り組みの一環として行ったものです。

訪問中は、法務人権大臣、大統領首席補佐官、議会関係者、ASEAN人権議員連盟、国家人権委員長、並びに人権・良き統治の分野で活動する市民社会組織代表、シンクタンク、報道関係者との会談を行い、インドネシアの民主化の歩みを中心にASEAN諸国の民主主義と人権の現状と課題、日本への期待・役割などについて率直な意見交換を行いました。また、正木靖駐インドネシア大使をはじめ日本大使館幹部、JICAインドネシア事務所幹部や司法専門家と意見交換を行い、出発前には、ヘリ・アフマディ駐日インドネシア大使に事前説明の表敬訪問も行いました。

報告書はこちら（英訳版、近日公開予定）

プログラム参加者

国会議員

中谷　 元    団長；衆議院議員(自由民主党)；元内閣総理大臣補佐官(国際人権問題担当)；元防衛大臣

岡本三成     衆議院議員(公明党)；衆議院経済産業委員会委員長；元財務副大臣

中川正春     衆議院議員(立憲民主党)；衆議院懲罰委員長；元文部科学大臣

櫻井　 周     衆議院議員（立憲民主党）

高木真理     参議院議員（立憲民主党）

民主主義の未来プロジェクト・インド太平洋プラットフォーム（IPPUV）運営委員

高須幸雄     IPPUV代表；国際連合事務総長特別顧問(人間の安全保障)

矢吹公敏     IPPUV運営委員；日本弁護士連合会国際活動・国際戦略に関する協議会議長；一般社団法人JP-Mirai代表理事

勝又英子     IPPUV事務局長；(公財)日本国際交流センター コーファウンダー＆フェロー

冷戦終結により共産主義は自壊し、勝利した自由と民主主義が世界に拡散していくと信じられていました。ベルリンの壁崩壊から30年が経った今、世界各地では権威主義的統治手法が拡大し、先進民主国でさえポピュリズムの台頭でぐらつき始めています。今日の世界において、民主主義は顕著に後退していると言っても過言ではありません。
こうした問題意識を踏まえ、JCIEは、国際秩序と普遍的価値が現在どのような脅威にさらされているのかを理解し、日本としてどのような政策を展開できるのか検討する研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」を2018年に開始しました。
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