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日本国際交流センター(JCIE)は、2026年6月27日、「外国ルーツ青少年の自立をささえる進路・キャリア支援事業」の一環として、特定非営利活動法人ひろしまNPOセンターとの共催で、「『外国ルーツ青少年の自立をささえる進路・キャリア支援事業』全国成果報告会 in ひろしま」を開催しました。
本報告会では、当該事業に参画する5団体による実践や広島県内での事例、当事者の声を通じて、外国ルーツ青少年が自らの進路・キャリアを描き、将来の可能性を広げられる地域づくりに向けた実践や課題が共有されました。また、自治体、学校、企業、地域団体など多様な主体がそれぞれの強みを活かしながら連携し、地域全体で支える体制づくりの重要性を改めて確認する機会となりました。
成果報告会の要旨は以下の通りです。
はじめに、JCIEより、外国ルーツ青少年の進路・キャリアをめぐる現状を踏まえ、進路の選択肢が限られていることが課題として認識されにくい実態や、支援の空白が生じている現状など、本事業が着目する課題について共有しました。
続いて、全国の取り組みとして、カタリバ、IKUNO・多文化ふらっと、ABCジャパン、CINGAの実践が共有されました。各団体の実践からは、自治体や学校、企業、地域団体など多様な主体との連携を基盤としながら、地域全体で外国ルーツ青少年の選択肢や社会とのつながりを広げていくことの重要性が確認されました。
1)自治体とのフレームワークづくり
カタリバのRootsプロジェクトでは、群馬県との連携協力により実施しているインターンプログラムに基づいて、企業でのインターンシップや成果発表の機会を通じて、若者が地域や企業とのつながりから主体的に将来について考え、得た学びを発表する機会を設ける実践が紹介されました。
2)セクターを越えた連携の仕組みづくり
IKUNO・多文化ふらっとでは、居場所づくりやイベントの企画・運営を通じて、地域の多様なセクターと関わりながら若者が主体となる社会参画とともに、若者、学校、企業のつながり作りと、その経験の地域への共有の取り組みが紹介されました。
3)外国ルーツ青少年とその保護者の視点に立ったプログラムづくり
ABCジャパンからは、外国ルーツの子どもだけでなく保護者を含めた家族全体への支援を通じて、進路選択に関する情報提供や対話に取り組み、若者と保護者、それぞれの立場を尊重した働きかけへの意識が示されました。
4)支援を広げるための環境づくり
CINGAからは、相談者・内容の背後にある見えにくい問題を引き出すことの重要性とともに、多様な専門機関との連携を通じて、当事者への支援と社会環境への働きかけを組み合わせた取り組みが報告されました。
第2部では、広島県内での実践に焦点を当て、地域における支援体制や学校との連携について報告が行われました。
まず、ひろしまNPOセンターより、地域の支援体制の現状を把握するために実施した地域日本語教室への調査結果を踏まえて、支援者と学校との連携や情報共有の必要性、ボランティアによる支援の限界や日本語教室の知名度の低さなどの課題が共有されました。
続いて、地域日本語教室のコーディネーターや日本語教師を担っている胡子和子(えびす かずこ)氏より、教員、生徒、保護者をつなぐ支援者の存在により、学校という日常的に顔を合わせられる環境を活かしつつ、必要なときに必要な人が関わる「ノットワーキング」という緩やかな連携が作られている広島県立大柿高校での実践を紹介しました。「ノットワーキング」は、「結び目」を意味するknotに由来する言葉で、関係者やシステムが必要なときにつながり、役目を終えたら結び目が自然に解けるという柔軟な連携の在り方を指します。このような柔軟なつながりを基盤とすることで、地域の中で、若者ひとりひとりの状況に応じた切れ目のない支援を構築できることが共有されました。
トークセッションでは、広島県立大柿高校の校長先生、在校生、卒業生、支援者の胡子氏が登壇し、大学訪問やオープンキャンパスへの参加、日本語指導にとどまらず進路への不安、悩みなどに向き合ってくれた支援により、進路への展望が広がったことや、自信や所属感・居場所の感覚を育むことにつながった経験が共有されました。
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