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日本国際交流センター(JCIE)は、民主主義の未来研究会事業の一環として、「日本の民主主義の再評価」プロジェクトを実施しています。(プロジェクト開始のニュースリリース)
本プロジェクトは、過去から近年における日本の民主主義を強みと弱みの両側面から俯瞰し、新しい時代に相応しい日本の民主主義とは何かを探ることを目的としており、竹中治堅 政策研究大学院大学教授を主査に迎え、合計3回のパネル討論を各専門家と行い、最終的に報告書を取りまとめる予定です。
この度、2021年10月に実施した第3回目となるパネル討論「市民社会、多様性、メディア」の報告書が完成しました。
報告書では、冒頭、日本の市民社会組織の歴史に触れ、市民社会の発展が日本の民主主義の質的貢献にどう繋がったか示しています。さらに現代における新興の市民社会活動の姿や課題にも触れ、民主主義の今後の展開に向けた市民社会の在り方について考察しています。特に、民主主義を機能させる市民社会が果たす最も重要な役割の一つである「権力監視」については、メディアの側面から日本の実態を分析し、海外へのレッスンを抽出しています。このほか、日本社会における多様性について世界と比較した日本のジェンダー・ギャップの視点から日本社会に根強く残る課題を洗い出しています。
ぜひご一読ください。
和文報告書ダウンロード
英文報告書 (後日掲載予定)
第3回討論参加者:
竹中 治堅 (政策研究大学院大学 教授、日本の民主主義の再評価プロジェクト主査 )
安部 敏樹(一般社団法人リディラバ 代表)
鹿毛 利枝子(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
林 香里(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
第1回パネル討論「日本の民主主義の現状」の報告書はこちら。
第2回パネル討論「統治機構」の報告書はこちら。
最終報告書はこちら。
冷戦終結により共産主義は自壊し、勝利した自由と民主主義が世界に拡散していくと信じられていました。ベルリンの壁崩壊から30年が経った今、世界各地では権威主義的統治手法が拡大し、先進民主国でさえポピュリズムの台頭でぐらつき始めています。今日の世界において、民主主義は顕著に後退していると言っても過言ではありません。
こうした問題意識を踏まえ、JCIEは、国際秩序と普遍的価値が現在どのような脅威にさらされているのかを理解し、日本としてどのような政策を展開できるのか検討する研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」を2018年に開始しました。
詳細はこちら
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