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近年、国際的政策対話の場に参加する日本人が極端に減少しており、「日本パッシング」を超え、「日本ナッシング」とまで揶揄される現象がおきています。国際社会が大きな変革を迎えている時代でありながら国内問題に忙殺され内向きになっていることの現れですが、そのためには、日本の各界の将来を担う若手リーダーたちが、日本はいかに対外関係に能動的にかかわるべきか、課題を含めて理解を深め、なおかつ、自身の意見として対外的に発信する能力を高める必要があります。そのための人材育成の場として、JCIEでは2006年度より田中均シニア・フェローを塾頭とする研究会を実施しています。若手リーダー約20名を対象に上記目的を達成するほか、塾生同士の異業種間の交流を促進し、知的な生産活動を通じて異なる視点から対外関係についての理解を深めていただきます。これまで十四期に亘り250名近い各界の第一線で活躍する実務家の参加を得て、自身の分野に偏らない視野を広げると同時に、各界、異業種の人と意見を交わす機会を提供し続けています。更に、新年会、納涼会などで、過去の田中塾の参加者、および田中シニア・フェローが別途主宰しているSMBC田中塾の参加者との交流を深めることで、ネットワーキング醸成の場にもなっています。
2024年度(第十六期) JCIE田中塾 (2025年2月-2025年5月)ご案内
「国際情勢の構造変化と日本外交の新たな地平」
選挙イヤーとなった2024年は、米国での「トリプルレッド」政権の成立、日本の与党の大幅な議席減少など、各国で既存の政治秩序への不満が浮き彫りとなる一年でした。SNSの影響も加わり、世界は分断と再編のただ中にあります。JCIE田中塾は、元外務審議官・田中均氏を塾頭に迎え、日本外交の将来について実践的かつ戦略的に議論を深める場として、2006年より開催されています。第16期では、中国、北朝鮮、米国、欧州、中東といった地域情勢を中心に、揺らぐ国際秩序の中で日本が果たすべき役割や、能動的な外交のあり方を多角的に考察します。外交・安全保障・国際協調の未来を構想し、日本の戦略的対応をともに探る4か月間の集中プログラムです。
実施スケジュール
第1回:総論 国内・国際情勢の概観 2025年2月7日 (金)
第2回:戦略的考え方とは? 2月14日 (金)
第3回:米国 米国の分断と大統領選挙後の動向 3月7日(金)
第4回:中国 中国における内外のリスクと不確実性 3月21日 (金)
第5回:朝鮮半島 日韓関係の行方と朝鮮半島情勢 4月11日 (金)
第6回:欧州 欧州の深まる分断 4月25日 (金)
第7回:中東 流動化する地域情勢 5月9日 (金)
第8回:日本 あるべき姿と国際社会で果たす役割 5月23日 (金)
各回タイムテーブル
18:30~19:00 夕食弁当
19:00~20:00 講義
20:00~21:00 討議、質疑応答
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