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最初にJCIE執行理事の毛受敏浩による開会挨拶では、コロナ禍での在留外国人を支援する現場において「誰一人取り残さない」ことの難しさが痛感される中で、継続的な支援活動を行なうとともに、今回の取り組みから得られた知見を広く社会に発信していくという本事業の位置づけを再確認しました。
続いて前半の活動成果報告では、各団体の代表よりこれまで行った活動や、事業を進める中で得られた成果、課題に関する知見、今後の事業展開を見据えて考えるべき論点などが共有されました。各団体の持つネットワークや地域の違いにより支援対象者の国籍や在留資格には幅がありますが、定住性の高い永住者や定住者のみならず、留学生や技能実習生、難民申請者など今まさに支援を必要とする人を含め延べ16,000人の多様な在留外国人への支援につながっている活動の実績も共有されました。
また、各団体からは本事業を通して、新たな支援者とニーズの発見、支援対象者の現状や彼らを取り巻く環境に対する理解の深化、関係機関との接点づくり/連携強化など支援する側の体制作りにつながる成果があったことが報告されました。一方で課題として、継続的かつ安定的な支援のための支援人材や資金の確保、公的支援拡充のための政策提言活動、支援者の少ない地域への支援活動の拡大などが指摘されました。
後半のグループディスカッションでは、4つのグループに分かれて意見交換を行いました。各グループでは、事業運営における感染症対策、支援対象者の判断基準や資金調達方法、当事者に否定的な影響をもたらさない情報発信のあり方、オンラインで事業を運営する上での課題について、それぞれ議論しました。
最後にジャパンプラットフォームの藤原航プログラム・オフィサーより、今後も継続的に課題に対する取り組みが必要とされる中、財源確保およびネットワークの維持拡大に向けて取り組みを進めていく旨を伝え、本会議を締めくくりました。
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